魚の脂肪含量を推定する検量線は、測定器ごとに、魚種ごとに、測定環境ごとに作成する必要があります。具体的には、特定魚種の脂肪を推定する測定器を完成させるためには、新たに購入した分光器ユニットを搭載した測定器を用いて、以下の順序で作業を進めることになります。その理由は、搭載する分光器ユニットの波長とチャンネルの関係が、出荷される分光器により異なるためです。
①10~20個体の脂肪のバラエティー(脂肪の多い魚体と少ない魚体)のあるサンプルを用いて、当該測定器とパソコンを接続して、これらのサンプルのスペクトルの測定と保存を行う。
②それらのサンプルの脂肪含量の化学分析を実施し、分析データを得る。
➂重回帰分析法などにより、検量線を作成する。
④検量線データやその他の環境変数を測定器内のEEPROMに書き込む。
⑤想定される現場で日常分析に使用する。
・上記のうち、検量線の作成と環境変数の設定はアプリケーションソフトFITSSで作業することができます。
・EEPROMへの書き込みにはMicrichip社のプログラマPickKitの購入と関連ソフトウェアのパソコンへのインストールが必要です。
検量線の作成を省略することについて
・搭載する分光器ユニット(C11708MA、㈱浜松ホトニクス)には、それぞれ固有の波長校正データが添付されているので、これを利用して当方が所有する情報をもとに、新規測定器に検量線を移設することが可能です。その場合はこのホームページに掲載されている測定精度よりもやや劣ることが想定されます。また、移設検量線を測定器にインストールした状態で当該魚を新たにスペクトル測定と化学分析を行うことにより再補正することを推奨します。