



近年では、小型分光測定器に光源として搭載するミニチュアハロゲンランプの生産が急減しています。そこで、ハロゲンランプのかわりに新たな光源として、ブロードバンドLED(BBLED) を用いる小型測定器を試作してみました。BBLEDは、脂肪の吸収バンドである926nmの帯域をカバーしているSFH4737(VF=2.9V、OSRAM、 Germany)を用いました。今回用いたBBLEDは、サイズが1.5×1.5×1mmと極めて小型であるため、2個並列で装備しました。
魚の脂肪測定の可能性を検証するため、マアジ干物を用いて、魚肉全体の脂肪含量を推定する検量線を作成しました。
BBLEDを搭載した小型分光測定器は、従来のハロゲンランプを搭載した測定器よりも要求する電源電圧および容量が小さく、測定器のサイズが小型化されました。白色樹脂を白色校正板として、BBLED光源の感度特性を観察した結果、ピーク波長は770nm、有効波長はおよそ700-1100nmであり、脂肪の吸収波長である930nm付近を十分にカバーしていました。また、ハロゲン20msの受光感度を標準とすると、BBLED光源をハロゲン光源の感度まで高めるには100msの積算時間を必要としました。
欠点としては、輝度が低いため表皮の薄いアジ・サバの測定では十分に皮の内側まで光が侵入して脂肪量の推定が可能ですが、やや皮の厚い、または黒っぽい魚体では十分な推定精度が得られませんでした。測定時の積算時間を長くすることにより見かけ上の十分な光量を得ることは可能ですが、皮の裏側の筋肉中の情報量が不十分と思われます。
BBLEDを活用した詳細な実験データは以下のとおり
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